生バンドでのTOMORROW X TOGETHERはアイドルの新境地を見せてくれた

SUMMER SONIC TOKYO（サマソニ）に数年ぶりに足を運びました。お目当てはTOMORROW X TOGETHER（TXT）。7月末にシカゴで行われたLollapaloozaの公演を見て、こんなにもTXTに生バンドが似合うのかと衝撃を受け、サマソニも願わくば生バンドであってくれ！と思いを馳せること1ヶ月。実際に目の当たりにしたフェスでの生バンドによるTXTの威力は、アイドルやロックミュージックの壁を易々と飛び越え、何か新境地のようなものを感じさせるものがありました。今回はそんなサマソニでのTOMORROW X TOGETHERライブレポートをお届けします。

全員がハンドマイクで歌いながら踊る

さらっと見出しを書いていますが、TXTのダンス、おそらくダンスだけでもかなりハードな振りだと思います。そんなに踊りながら息切れしないの!?という衝撃は、そう、きっとライブで安室奈美恵を見た時のような感覚。音楽番組でもハンドマイクが使われていたこともありますが、今回は10曲フルでハンドマイクでした。にも関わらず踊りのクオリティが下がっている様子は1mmも感じさせない仕上がりは、彼らが凄まじい練習を積み重ねてきた証拠です。

日本語もとてもしっかり勉強されている

曲と曲の繋ぎ部分のトークも、しっかり日本語でコミュニケーションしてくれるその姿勢だけでもとても嬉しくなりますよね。Lollapaloozaでは英語がネイティブのヒュニンカイがリードしてMCを回していましたが、今回も彼がMCを引っ張っていた印象がありました。（なんてできるマンネなんだ！）ヨンジュンは英語で爆イケ挨拶をしたかと思えば、直後に話す日本語がとっても可愛らしかったり、パフォーマンスのみならずMC中でもオタクを悶えさせ続けるTXT。そしてカンテヒョンは歌も上手だし日本語も上手！生で聞くボーカルは最高そのものでした。

The Chaos Chapter以降の曲はフェスを見越して作られたに違いない

2021年5月に発売されたThe Chaos Chapterのリード曲、0X1=LOVESONGで活動が始まった時、ボムギュのハンドマイクで歌う姿が素敵だなとぼんやり思っていた記憶があるのですが、全てはきっとここから始まっていたように思います。その後に続くLO$ER=LO♡ERではスタンドマイクを使ったパフォーマンスがとても斬新に思えて、TXTはロックテイストも合うのねなんて呑気に構えていたものでした。きっとこの夏、フェスアイドルとしての地位を築くための布石だったのですねパンPD…。MAGICを生バンドで見られるなんて、去年の夏には本当に想像していませんでしたよ。（MAGICの時、ついに尊さが限界突破して涙が止まらなくなりました。）

そして最新曲Good Boy Gone Badの生バンドの破壊力たるや。この曲が出た時は、ロックからはいったん路線が外れたのかなと思ったりもしたのですが、この曲もしっかりとフェス仕様を見越したものだったのだと、サビ前のドラムロールで確信しました。

独自の地位を確立し始めたTXT

激しいダンスパフォーマンスを魅せてくれながら、しっとりしたバラードでもしっかり聞かせてくれるTXT。ItoやForceでは美しいイントネーションの日本語で生歌を披露してくれました。ダンスも歌唱もハイレベルな上に、ロックテイストも融合し、従来の「歌って踊れるアイドル」とはまた違う路線を走り出しているような感覚を覚えました。フェスアイドルといえばTXT！と言われる日も遠くないのではないでしょうか。それを確信させてくれるくらい、生バンドでのTOMORROW X TOGETHERはアイドルの新境地を見せてくれたように思います。

BTSの弟グループとして「第二の〜」と冠を付けられてきたことも多かったTXT。しかしもう彼らに「第二の〜」冠は必要ありません。（そもそもオタクは「第二の〜」って表現あまり好きじゃないですよね）おそらく数年以内にCoachellaの舞台に立っていることでしょう。生バンド×TXTの魅力にどっぷりとハマってしまったので、来年の夏もTXTが参加するフェスは全力で追いかけたいと思います！

サマソニ東京2022のセットリスト

0X1=LOVESONG(Japanese ver)

-挨拶-

Force
No Rules

-MC-

Ito
永遠に光れ
Run Away (Japanese ver)

-MC-

Magic
Thursday’s Child Has Far To Go
LO$ER=LO♡ER

-MC-

Good Boy Gone Bad

超個人的に選んだ、メンバーのおすすめ動画

最後に、個人的におすすめしたい動画をメンバーごとにご紹介いたします！

YEONJUN -ヨンジュン-

SOOBIN -スビン-

BEOMGYU -ボムギュ-

TAE-HYUN -カンテヒョン-

HUENINGKAI -ヒュニンカイ-

おまけ：ヨンジュンとスビンが買っていたカップヌードルとアイスの実は即購入。

_{サムネイル出典：SUMMER SONIC 2022}